吉川友にとって初となるバンドツアーが、5月20日のF.A.D YOKOHAMAからスタート。初日には、5月23日に配信限定リリースとなった新曲「NEO SUGAR SUGAR YOU」が初披露され、2018年の吉川友の夏を早くも感じさせるチューンに、会場は焼けた素肌をひりつかせる夏の太陽にも負けないほどの熱い熱狂を描き出していた。
今回のツアータイトルは、『吉川 友 バンドライブツアー2018 一蓮託笑 〜NEO SUGAR SUGAR YOU〜』。新曲と同じタイトルにして、昼夜2公演は、セットリストも衣装も変えて、それぞれ“甘いきっか”と“甘くないきっか”で魅せる。
場内に流れていたBGMが絞られ、ドラムの4カウントからの「Sweetie」でライブは幕開け。新曲への期待感高まる昼公演は、友フレのコールとクラップが冒頭からフロアを包み込む展開となる。きっかもこの声援に応えるように笑顔を弾けさせながら「今日は一緒に盛り上がりましょう!」といつも通りの安定したパフォーマンス。初めてのバンドツアー、しかも初日ということで、誰もがこの日を待ち望んでいたのは明らかで、「ステージを楽しもう」という想いが、きっかからも友フレからも伝わってくる。
最初のMCでは、久しぶりにバンドなしでステージに立った先日のバースデーライブが、本人曰く「ボロッボロ」だったことを明かす。そして「バンドさんがいる安心感、すごい感じましたね。なので今日は、バックに……あの“守護霊”じゃなくて、えっと、わかりますよね?」と、きっかは客席に向かって自分の発した言葉の本質を読み取ることを求めた。
「なんと今回、ツアーでお披露目の曲があるんです。今から歌わせていただけたらなって思います。クラップだったり、ラブ&ピースな感じにノッてくれたらと思います。」
中盤には、いよいよ新曲「NEO SUGAR SUGAR YOU」が初披露される。この曲は前作に引き続きアカシック(作詞:理姫 / 作曲:奥脇達也)が制作。しかも、きっかも制作ミーティング段階から加わり、「夏フェスでキーマン(キー)になる曲」といった本人の要望も大いに組み込まれた。さらに今回は、自身初の配信限定シングルということで、配信されるのは日本だけではなく全世界約200の国と地域。きっかの2018年の夏チューンが、これから冬に向かう南半球も含めて全世界で楽しめるというわけである。ちなみにこの新曲と同じタイミングにて、吉川友がこれまでにリリースしたシングル(一部の地域にてカバー曲等はのぞく)も、Apple musicやSpotify、AWAやLINE MUSICなどなどサブスプリクションサービスで配信開始となっている。
「“The 夏 Summer”になっています。聞いてください。」という曲振りで、会場の誰もが「“The 夏 Summer”とは一体何なのか?」という疑問符をつけたまま、いよいよ新曲がベールを脱ぐ。新曲「NEO SUGAR SUGAR YOU」は、バンドサウンドの上をリズミカルにポップに飛び跳ねるきっかのボーカルが、まるで波間を跳ねるトビウオを彷彿とさせるような心地よさ。本人が口にした“The 夏 Summer”が、単に“The 夏ソング”の言い間違いであることを悟るにも時間はかからなかっただろう。なお、曲を披露したあとに彼女は、「5月23日に配信される新曲、『NEO SUGAR SUGAR “シュー”』どうでしたか?」と言ってしまうなど、さらなる言い間違いまで披露。ここからも、実は彼女、普段以上に緊張していたことが容易に読み取れたはずだ。
またこの日の昼公演では、ステージの上手と下手に設置されていたお立ち台に乗って“甘いきっか”な新衣装もお披露目。ちなみに夜公演では“甘いきっか”の対象となる“甘くないきっか”な新衣装も披露された。こちらの衣装は「あの『日本一スカートの短いアイドル』よりも(スカート丈が)短い!」と、本人もスマイルを浮かべながら語る、なかなか刺激的なテイストだ。かくして、今回“アイドル史上最も長い曲”に続く“『日本一スカートの短いアイドル』よりも短いスカート”の2冠を獲得した彼女だが、先日、さいたまスーパーアリーナにて行なわれた『ビバラポップ!』のSHOWROOM配信で、バックステージとTwitterのタイムラインとMCの吉田豪を騒然とさせたトークを“日本一トークが危ないアイドル”と評すれば3冠かもしれない。
一方、ボーカリストとしての吉川友は、26歳を迎えて、本人曰く「バラードを味わい深く歌えるようになった」とのこと。確かに、言葉を発した途端に目の前に言葉の底なし沼を発生させてしまうあのトークとはなんだったのかというほどに中盤のバラードをしっかり聴かせたかと思えば、「CANDY POP」「恋愛遠慕」「アカネディスコ」などを次々に披露する後半では、フロアの熱気を受けて上着も脱ぎ捨ててエネルギッシュに会場を沸かせる。観客の熱量は天井知らずの急上昇を続けて、そしてF.A.D YOKOHAMAを、横浜中華街を跪かせる「URAHARAテンプテーション」。
なお、昼公演のラストには「ずっとずっとずっと君がスキだ」が披露された。ライブでの定番盛り上がりソングということで、別に披露されること自体には特筆するべきものはないのかもしれない。しかしご存知のとおり、2018年、彼女と同じ時代を歩んできた数多くのアイドルグループが解散、活動終了を発表し、この夏のアイドルイベントは、確実にこれまでよりも少しだけ寂しいものになる。そんな中で「どれだけ心が傷ついても / この先何があっても / 私は君の味方だから / 怖がらずにさぁ行こう」「君がくれた幸せが / 私を支えてるから / 君の夢が叶うように / 君を支えていくから」と歌う吉川友。それは、友フレへのメッセージであると同時に、もっと幅広い人たちへ、そして昨今のアイドルシーンへの彼女からの決意表明のようにも響いたのだった。
歌を聴かせて、衣装で魅せて、そしてトークで笑わせる。吉川友エンターテインメントに死角なし。しかも2018年は“守護霊”よりも心強いバンドを従えての音楽活動に重点を置くという本人の目標もあり、名古屋(6月9日 HOLIDAY NEXT NAGOYA)と大阪(6月10日 アメリカ村BEYOND)のライブでは、どのような“新しい甘いきっかと甘くないきっか”で魅せるのか。毎回のように何かしらのハプニングが起こる吉川友と彼女の周辺だけに、我々の持つ期待感を確実に上回るハッピーな時間を提供してくれることだけは間違いない。
【吉川友プロフィール】
1992年5月1日生まれ、茨城県出身の25歳。ハロー!プロジェクトの研修過程を経て、2011年「きっかけはYOU!」でソロデビュー。抜群の歌唱力とユーモア溢れる巧みなトーク、自慢の「ワガママボディ」でどんな会場も自分色に染め上げ、海外イベントにも積極的に参加、アメリカ・フランス・プラジル・タイなど世界中を股にかけ、これまで全19回ライブに出演。また、茨城県常陸太田市のアンバサダーにも就任。ドラマやミュージカル等の舞台にも積極的に挑戦し、女優としても活動。
2018年は、初のデジタル配信シングル「NEO SUGAR SUGAR YOU」の発売に加えて過去にリリースしたシングル(一部の地域にてカバー曲等はのぞく)がApple musicやSpotify、AWAやLINE MUSIC等、サブスプリクション音楽配信で幅広く聴けるようになったことに加え、バンドでのライブ出演に挑戦するなど、グループアイドル全盛期の中、ソロアイドルとしてのさらなる飛躍を目指す。
*Twitter:@kikkastaff(公式) / @kikkawa_you(本人)
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*Instagram:kikkawayou_official
【告知事項】
<新曲>
吉川友初めてのデジタル配信限定シングル「NEO SUGAR SUGAR YOU」が発売に!
前作「DISTORTION」に引き続き、作詞作曲は、バンド・アカシック(作詞・理姫、作曲・奥脇達也)が担当。吉川友も新曲制作に加わり、「ライブで盛り上がる鉄板曲」「フェス感」を意識して、 積極的に意見交換しながら完成した、夏にぴったりなグルーブ感強めな爽やかロック・チューン! 今作を提げて、初の東名阪バンドツアーにも挑戦する吉川友の攻めの姿勢は止まらない!
<ツアー>
吉川友初めての東名阪バンドライブツアー開催!
タイトル『吉川友バンドライブツアー2018 一蓮托笑 〜NEO SUGAR SUGAR YOU〜』
*6月9日(土) HOLIDAY NEXT NAGOYA (名古屋)
①14:00/14:30 ②18:00/18:30
*6月10日(日) アメリカ村BEYOND(大阪)
①14:00/14:30 ②18:00/18:30
チケットぴあ(http://w.pia.jp/t/kikkawayou-k/)にて一般発売中!
<出演イベント>
チーム・負けん気 FINAL 〜10年後また戦いますん〜
出演:チャオ ベッラ チンクエッティ/吉川友/アップアップガールズ(仮)
2018年7月14日(土) SHIBUYA WWW X
①開場13:30/開演14:00 ②開場18:00/開演18:30